札幌で食べる旭川ラーメン!おすすめの店7選!
北海道の「3大ラーメン」といえば“札幌・函館・旭川”で論を待ちません。
中でも札幌は味噌ラーメンを中心に据えた数多くのラーメン店がある、まさに“ラーメン王国”。
今回はそんな札幌で“あえて”の「旭川ラーメン」が食べられる店をご紹介したいと思います。
理由はひとつ、“札幌で勝負するからには自信がある”のであろう。ということです。
旭川ラーメンは札幌の「味噌」函館の「塩」と並んで、「醤油」味が主流とされています。さらに豚骨に魚介を加えた「ダブルスープ」もその味のポイントと言えるでしょう。
そして「麺」も札幌のプリプリの黄色い中太麺(が多い)に比べ、やや細めで色は白っぽくウエーブ状に縮れたものが多く見られます。
麺の加水率が低いため、歯切れの良い食感で小麦の香りが残り、スープをよく吸います。
プリプリでスープを吸いにくい(その分伸びない)札幌麺とは対照的なものです。
それでは、札幌で食べられる「旭川ラーメン」をご紹介していきましょう。
(ここでの「旭川ラーメン」は旭川に本店や店主の修行先がある店以外に、上記の特徴を打ち出しているラーメン店も含みます)
かとうらーめん 手稲本店
「旭川ラーメン」を語るに絶対に外すことのできない要素が「麺」。
前段でご説明した旭川麺の特徴である「低加水麺」。これを開発し、旭川のラーメン店に提供し続けてきた製麺会社が「加藤ラーメン」。
そして現存する旭川ラーメンの発祥とされる「蜂屋」と「加藤ラーメン」は創業者が兄弟であり、この両者が旭川のラーメン界を牽引して来ました。
その加藤ラーメンが札幌で直営する店が「かとうらーめん」、店主は加藤ラーメン札幌営業所の所長でもあります。
看板や暖簾には“元祖旭川”の文字、つまりこの店のラーメンには「旭川ラーメンの歴史」が詰まっているともいえるのです。
「醤油らーめん」(750円税込)はまさに典型的な旭川ラーメン。豚骨に魚介を加えたダブルスープに伝統の低加水麺で、食べ始めと終わりで麺の味の変化が楽しめることもこの麺の特徴です。
「かとうらーめん 手稲本店」の場所はJRの稲積公園駅から徒歩15分と、札幌中心部からは離れていますが、旭川ラーメンの元祖を味わいに足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
なお、札幌中心部から比較的近い場所の「月寒店」もあります(地下鉄東西線白石駅徒歩15分、白石駅は大通駅から4つ目で所要時間は7分です)。
・店名:かとうらーめん 手稲本店
・住所:札幌市手稲区前田5条6-3-30
・電話番号:011-684-8308
・営業時間:11:30〜15:00、17:00〜20:00(L.O.は15分前、火曜日は昼のみ)
・定休日:水曜日・第3火曜日
・アクセス:JR稲積公園駅 徒歩15分
旭川ラーメン ななし
札幌市内で「旭川ラーメン」の名店としてその位置を確たるものにしている店が「旭川ラーメン ななし」。場所は札幌第二の繁華街である「琴似」で札幌中心部からは少し離れていますが、わざわざ食べに行く価値のある店として評判です。
その「正油ラーメン」(700円税込)、麺はもちろん「加藤ラーメン」のもの。暖簾にもその文字があります。
スープも旭川伝統のダブルスープながら、脂のしつこさや塩っぽさを感じさせないまろやかな味が特徴です。
総合的に見てこれだけ完成度の高い旭川ラーメンは本場でもそうは見られないほど。
北海道に来たなら、旭川に行かずとも札幌で本場の「旭川ラーメン」を味わえる、まさに貴重な一軒といえます。
・店名:旭川ラーメン ななし
・住所:札幌市西区琴似1条1丁目6-16
・電話番号:011-611-8336
・営業時間:11:30〜15:00、17:00〜21:00(土日祝は通し営業)
・定休日:水曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅 徒歩7分
旭川ラーメン むら山
旭川にはその元祖ともいえる老舗の「蜂屋」や「青葉」と並んでその歴史とともにトップクラスの人気を誇る店が「天金(てんきん)」。
その天金で長く店長を務めた職人が札幌で独立開店を果たしたラーメン店が「旭川ラーメン むら山」です。
場所は地下鉄東西線の西18丁目駅、駅から少し離れていますが、周辺には何軒もの人気店がある“ラーメンエリア”でもあります。
店内はカウンター5席にテーブルが2卓、昼時には行列ができています。
この店の「正油らーめん」(750円税込)は旭川の“元祖”のような魚介が強く香るタイプではないものの、豚骨と醤油、そしてラードのバランスがとても良いこれも「もうひとつの旭川ラーメン」といえるものです。
・店名:旭川ラーメン むら山
・住所:札幌市中央区南6条西17丁目2-3
・電話番号:011-552-8888
・営業時間:11:00〜21:00
・定休日:木曜日
・アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩8分
山頭火
旭川ラーメンでもかつて“ニューウェーブ”と言われたラーメンがあります。
「山頭火(さんとうか)」はまさにその代表でしょう。
昭和63年(1988年)に旭川でオープンした「山頭火」はそれまでの旭川ラーメンのデフォルトだった「醤油」ではなく、「塩」味のラーメンのみでスタートするというまさに“新しいスタイル”でした。
平成6年(1994年)には東京に進出、恵比寿の店舗には数百mも続く大行列ができて注目を集めました。
今でこそ当時ほどのブーム感はありませんが全国14店舗を展開、その味は変わらず。
中でも旭川ご当地グルメでもある「豚トロ」を使った「とろ肉らーめん」は店の看板メニューとなっています。
札幌では「札幌宮の森店」と「北1条チカホ店」があります。
「北1条チカホ店」は山頭火の店舗で唯一、夕方からの“居酒屋使い”に対応しています。
・店名:らーめん山頭火 札幌宮の森店
・住所:札幌市西区二十四軒1条7丁目1-5
・電話番号:011-621-1177
・営業時間:11:00〜22:00
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄東西線西28丁目駅 徒歩6分
昭和ラーメン ふくや
札幌における旭川ラーメンの名店「ななし」を立ち上げた職人が今は店を子息に譲り、自分お店で“味と値段への追求”を続けています。
その店の名は「昭和ラーメン ふくや」、地下鉄東西線二十四軒駅近くに店を構えます。
ここのラーメン、なんとワンコイン。券売機の利用なので本当のワンコイン、消費税込みの500円です。
その分メニューも絞り込み、「醤油」と「塩(しお)」のみ。その他は「大盛り」(各800円)に「ごはん」(150円)、「缶ビール」(300円)のみと徹底しています。
安いからといって手抜きは全くなし、具のチャーシューもしっかり煮込まれたものが2枚乗っており、その見た目は高価なラーメン店のものにも遜色ありません。
味は「ななし」でその腕を証明済みのご主人、その店名のように「昭和」の香りが漂うものに仕上げています。
・店名:昭和ラーメン ふくや
・住所:札幌市西区二十四軒3条4丁目2-2
・電話番号:011-622-2810
・営業時間:11:00〜20:00(売切れ終了)
・定休日:水曜日
・アクセス:地下鉄東西線二十四軒駅 徒歩4分
永坊(閉店)
※「永坊」は2021年8月31日にて閉店となりました。
「永坊(えいぼう)」は札幌のお洒落タウンともいえる円山裏参道近く、カウンターだけの小さな店ですが、円山地区では貴重な旭川系のラーメンが食べられる店です。
メニューはシンプルで味は「塩」「正油」しかありません(各ラーメン650円税込)。
ともに魚介ダシが香る旭川系の味作りで、麺も札幌の製麺会社のものながら旭川風の加水の少ないタイプです。
「正油」は一般的な旭川ラーメンに比べるとややあっさり系ですが、数量限定の「親父の正油」(750円)はまさに“旭川元祖系”の脂がしっかり濃いめの仕上がりです。
これらは全て「セット」(900円、「親父の醤油」は1,000円)で注文することができ、「カレー」か「チャーハン」を選べます。
ともにラーメン店のセットものとは思えないほどで、“腹が減っているなら”ぜひ注文をおすすめしたいメニューです。
・店名:ハラガヘッタラ 永坊
・住所:札幌市中央区南2条西24丁目2-1 裏参道24 1F
・電話番号:011-611-2002
・営業時間:11:30〜21:00(売切れ終了)
・定休日:木曜日
・アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
ラーメン 桜香
地下鉄東西線の西11丁目から少し西に向かった場所にある「ラーメン 桜香(おうか)」は、その看板に「旭川ラーメン」の文字こそ無いものの、旭川のエッセンスが詰まったラーメンを味わうことができます。
「おしながき」にも一番上に「しょうゆラーメン」があります。それもこれだけが“太字”で、やはり醤油味がおすすめの一品なのでしょう。
注文してみれば、目の前に明らかに旭川の“顔”をしたラーメンが着丼します。
三角の海苔が乗っていることを除けば、見た目はまさに旭川ラーメンであり、スープはダブルスープ、そして麺も小麦感じる低加水のものです。
しかし店の暖簾には札幌の老舗製麺会社「さがみ屋製麺」の文字があるように、やはりこれは“札幌オリジナルの旭川風ラーメン”といえるかもしれません。
・店名:ラーメン 桜香
・住所:札幌市中央区南1条西14丁目1
・電話番号:011-231-4788
・営業時間:11:30〜19:00
・定休日:土曜日
・アクセス:地下鉄東西線西11丁目駅 徒歩6分
札幌で本場に負けない「旭川ラーメン」を味わおう
札幌でおすすめの旭川ラーメン店を厳選、ご紹介しました。
味噌ラーメンを中心にラーメンの名店数多く、「ラーメン王国」とまで言われる札幌において旭川ラーメンで勝負をする店はそれなりの“こだわり”と“売り”があってのものであることがお分かりいただけたと思います。
札幌に来たなら、本場まで行かずとも味わえる旭川ラーメンの名店をぜひ訪問してみてください。