札幌で麻婆豆腐ならここ!今おすすめの店10選
今回は札幌の中華料理、特に“町中華”をターゲットに「麻婆豆腐」が人気のおすすめ店をご紹介します。
どの店の「麻婆豆腐」も特徴のある名物料理となっており、それぞれの味を楽しむことができます。
街中華ならでは気軽に入店できることが魅力で、さらに「餃子」や「麺類」など定番メニューが豊富なことも見逃せません。
町中華以外にも本場の料理にこだわる店も紹介しているので、「麻婆豆腐」をメインに本格的な中国郷土料理を味わってみてください。
まずはじめに「麻婆豆腐」の基本情報を簡単にまとめてみました。
それぞれの店で麻婆豆腐を味わう上でお役立ちの豆知識です。
麻婆豆腐の豆知識
今や中華料理では定番となっている麻婆豆腐ですが、その誕生は中国の清朝の時代。四川省成都に住む陳さんという女性が、豆腐と羊肉を使った料理として考案したものとされています。
陳さんの顔にはあばたがあったため、“麻(あばたのある)婆(おばさん)”が麻婆豆腐という料理名の由来とされています。
日本では誰もが知る有名中華料理人、“料理の鉄人”陳建一さんの父で、四川飯店(昭和33年〜)の創業者である陳建民さんが故郷の麻婆豆腐を日本人に食べやすいようにアレンジし、テレビ番組で紹介したことなどから全国的に広がって行きました。
日本向きの麻婆豆腐は多少の辛味はあるものの、本場に比べるとかなり控えめでマイルドな食べやすさが特徴だったため、ご飯に良く合う料理として日本人の嗜好に合ったのでしょう(本場でもご飯にかけて食べます)。
近年では中国の山椒である「花椒(ホンジャオ)」を使った本格的な四川料理としての麻婆豆腐も人気となっており、花椒の“痺れ(しびれ)”を売りにする店や四川麻婆豆腐の専門店、日本人向けの「麻婆豆腐」と四川風の辛い「四川(激辛)麻婆豆腐」とメニューを分けて提供する店なども増えてきました。
麻婆豆腐の発祥は先に記した通りですが、「麻(マー)」には花椒による「痺れ」の意味があり、唐辛子による辛さを表す「辣(ラー)」と合わせて「麻辣豆腐(マーラードウフ)」とする店も少なくありません。
さて、それでは札幌で麻婆豆腐のおすすめ店、ご紹介を始めましょう。
孔子餐店
札幌で本格的な「麻婆豆腐」を食べるなら、北大病院前にある「孔子餐店(こうしはんてん)」は外せない一軒でしょう。
そのメニューには普通の「麻婆豆腐」もありますが、おすすめは「四川麻婆豆腐」(735円税込)。
目の前に現れる麻婆豆腐には「花椒」がたっぷり振りかけてあり、ラー油も浮いている見た目がその辛さを想像させます。
花椒の痺れは舌を刺激しますが、ラー油とともに全体を混ぜてみれば、辛さと旨味のバランスが取れた味になります。
それでも少々辛いのでご飯と一緒に食べるのがおすすめですが、麻婆豆腐としての「定食」はありません。ご飯(「白飯」 大210円・小105円、ザーサイ付き)の追加注文が必要になります。
ランチタイムにはお決まりや週替わりの定食・麺類なども用意され、ディナータイムには麻婆豆腐のほか、本格的な四川料理を楽しむことができます。
・店名:孔子餐店
・住所:札幌市北区北14条西4丁目1-19 北大病院前ビル2F
・電話番号:011-746-5919
・営業時間:11:30〜14:30、17:30〜23:00(日祝は〜21:30)
・定休日:土曜日
・アクセス:地下鉄南北線北12条駅 徒歩4分
順香
「順香(しゅんしゃん)」は札幌でも珍しい「中国北方家庭料理」を食べられる中華料理店です。
ご主人は中国最北部の黒竜江省の出身で、郷土の味を札幌で食べさせてくれています。
ランチ限定の人気メニューである「麻婆豆腐」も他の店にはない独特な味付けが魅力で、中国山椒の痺れと甜麺醤などによる旨みのバランスが秀逸です。
ご飯にスープ、サラダに搾菜が付いた定食(750円税込)になっているので、ぜひご飯と一緒に食べてみてください。
その他、この店の名物といえば「鍋烙(グオラオ)」(500円)、これは「焼き餃子」のこと。注文を受けてから皮を伸ばし、出来立ての熱々を提供してくれます。
さらには海鮮など3種類の味が選べる「水餃子」(700円〜)も人気のメニューとなっています。
(ただし鍋烙・水餃子ともディナータイム限定なのでご注意ください)
・店名:順香
・住所:札幌市中央区北1条西2丁目1 時計台ビルB1F
・電話番号:011-233-1898
・営業時間:11:30〜14:30、17:00〜22:00
・定休日:日曜日(祝日不定休)
・アクセス:地下鉄大通駅 徒歩5分
麻 SHIBIRE
日本を代表する四川料理の名店といえば、“料理の鉄人”でその名を上げた陳建一氏の「四川飯店」でしょう。創業者である陳建民氏は日本に「麻婆豆腐」を広めた料理人として知られています。
この四川飯店から独立してその味を継承している店が「芝蘭(チーラン)」。その名店が札幌にも進出しました。今回ご紹介する「麻 SHIBIRE(しびれ)」です。
札幌駅前地下歩行空間直結の「sitatte sapporo」。その地下入口すぐという絶好の場所に店を構えます。
店名の「麻」は中国語で「痺れ」のこと。その店名通り、痺れをもたらす中国山椒には一方ならぬこだわりを持っており、「頂天麻婆豆腐」(セット1,100円・単品1,000円)は四川省直送の山椒に加えて、熟成豆板醤・甜麺醤・豆豉など選りすぐりの調味料を使っています。
そして芝蘭といえば「坦担麺」が名物であり、もちろんこの店でも「汁なし」「汁あり」ともに名店の味を楽しめます。
・店名:麻 SHIBIRE
・住所:札幌市中央区北2条西3丁目 フコク生命越山ビル(sitatte sapporo)B1F
・電話番号:011-213-1485
・営業時間:11:30〜22:30
・定休日:無休
・アクセス:JR札幌駅 徒歩5分、地下鉄南北線さっぽろ駅 徒歩3分
中華飯店 秀円
札幌の典型的な“町中華”、円山の大鳥居下に店を構える「中華飯店 秀円(ひでまる)」はまさにその代表的な一軒です。
店内には漫画のコミックが並び、テレビも眺められる。お客さんもそれらを楽しみつつ料理を待ったり味わったりしている。そんな気軽な雰囲気に溢れています。
「麻婆豆腐」は「激辛」タイプ(750円税込)もあり、人気の一品になっています。
こだわりの中国山椒による“痺れ”とともに、それに負けない“旨み”がこの店の「激辛麻婆豆腐」の特徴です。ボリュームもたっぷりで、他の料理も楽しむなら「小」サイズ(630円)を選ぶのもよいでしょう。
この店ではその他にあんかけ焼きそば風の「チャーメン」(890円)とメニュー名からも自信が窺える「名物 レバニラ炒め」(700円)が人気で、麻婆豆腐ともに“3大名物”として大いにおすすめしたい料理でもあります。
・店名:中華飯店 秀円
・住所:札幌市中央区北1条西25丁目1-23
・電話番号:011-640-7766
・営業時間:11:30〜22:00
・定休日:火曜日(月曜休あり)
・アクセス:地下鉄東西線円山公園駅 徒歩5分
羊と中華 ヤンボウ
次は少し変わった「麻婆豆腐」をご紹介しましょう。
その店は、狸小路の7丁目にある「羊と中華 ヤンボウ」です。
そう、その名の通り「羊肉」を使った「麻婆豆腐」(800円税抜)を味わうことができます。
“羊肉の麻婆豆腐”と聞いて、少し驚くかもしれません。
しかしながら「麻婆豆腐の豆知識」でご説明したように、麻婆豆腐の原点は“豆腐と羊肉の料理”だったのです。
そしてこの店で実際に食べてみれば、羊肉の旨味とコクがその味に深みをもたらしていることがわかるでしょう。適度なスパイス感も加わり、食べるほどにクセになってしまうかもしれません。
この店では他にも「ラム肉のタタキ」(780円)や「羊焼売」(400円)、「羊焼餃子」(580円)など、羊肉のおいしさを味わえる料理がそろっています。
・店名:羊と中華 ヤンボウ
・住所:札幌市中央区南3条西7丁目5
・電話番号:011-218-2008
・営業時間:17:00〜25:00(日曜日15:00〜23:00)
・定休日:月曜日
・アクセス:地下鉄大通駅 徒歩5分
いそつー
札幌の繁華街“すすきの”は眠らない街、深夜まで営業する店も少なくありません。
そんなすすきので飲んだ後に小腹が空いた、締めにラーメンでも食べて帰りたい、なんてこともあるでしょう。
そんなときでも「いそつー」に行けば、ラーメンのみならず中華全般いろいろな料理を食べることができます。この店、なんと朝の5時まで営業しているのです。
メニューの特徴がほとんどの料理に「ハーフ」があること。
つまり“締め”としての利用や“何種類かの料理を少しだけ食べたい”という深夜の要望に応えたものでしょう。
「麻婆豆腐」(950円・ハーフ700円税抜)は「陳麻婆豆腐」(1,100円・ハーフ850円)との2本立て。ラーメンや炒飯とともにハーフを注文するお客さんも多くみられます。
「いそつー」は典型的な町中華の雰囲気で、締めに訪れたグループが名物「ウンパイルー」(1,600円)と「焼きギョーザ」にビールを注文、結局また宴会が始まってしまった。そんなこともしばしばの店です。
・店名:いそつー
・住所:札幌市中央区南4条西3丁目 第3グリーンビル1F
・電話番号:011-522-5758
・営業時間:18:00〜翌5:00
・定休日:日曜日
・アクセス:地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩1分
インズ(yinzu)
中華料理店、中でも町中華といえば、少々雑然として壁などには油の汚れが目立つなどという店が多いことも事実でしょう。
そんな店で食べる中華も良いのですが、たまにはオシャレな雰囲気の中華料理店というのはいかがでしょうか。
「中国料理&ワイン インズ(yinzu)」はまさにそんな店です。
札幌で人気のワインバーなどを経営するグループに属していることもあり、店の造りは中華料理店とは思えないほどのオシャレ感が漂います。
そんな店内で食べる麻婆豆腐は“痺れと辛さ”を追求した一品で、その名も「麻辣豆腐」。本格的な香辛料に熟成させた豆板醤による辛さと旨み、そしてしっかり食べ応えのある豆腐と三位一体の麻婆豆腐に仕上げています。
この店では中華料理店ながらワインが充実していることも特徴で、中華メニューとのマリアージュも楽しめます。
・店名:中国料理&ワイン インズ(yinzu)
・住所:札幌市中央区南5条西3丁目 プレシャス6ビルB1F
・電話番号:011-807-5000
・営業時間:16:30〜24:00
・定休日:日・祝日
・地下鉄南北線 すすきの駅 徒歩3分
大衆酒場 おたる三幸
「麻婆豆腐」といえば中華料理店で食べるのが普通ですが、ここでは居酒屋、それも特徴のある立ち飲み店で出す一品をご紹介しましょう。
札幌駅直結の地下に店を構える「大衆酒場 おたる三幸」は、終電近くまで飲めることで人気の立ち飲み居酒屋です。
しかしながらこの店の売りはそれだけではありません。実はサッポロビール系列の店で、小樽を本店とするビアホールレストラン直営の立ち飲み居酒屋なのです。
とかく気軽さと値段の安さを売りにする立ち飲み店では、料理のクオリティに疑問がある店も少なくありません。
その点、この店はその辺の立ち飲みとは一線を画します。
今回おすすめの「四川風 麻婆豆腐」(600円税込)は、ほどよい辛味に豆腐がたっぷりという居酒屋風の作りでビールによく合います。
小樽といえばご当地グルメの「あんかけ焼きそば」、この店では「鉄板 小樽あんかけ焼きそば」(680円)として熱々の鉄板で提供してくれます。麻婆豆腐とともにこの店でおすすめの一品です。
・店名:大衆酒場 おたる三幸(小樽ニュー三幸 札幌駅前北4条店)
・住所:札幌市中央区北4条西3丁目1-2 成友ビルB1F
・電話番号:011-222-7744
・営業時間:15:00〜24:00
・アクセス:地下鉄南北線さっぽろ駅 徒歩1分
・定休日:日曜日
チャイニーズコタン 華鈴花
本場の四川料理を日本人の口に合わせて提供してくれる店、そんな一軒が「チャイニーズコタン 華鈴花(かりんか)」です。
本格的な中国料理の店では、その味にこだわるがゆえ好みが分かれることもしばしばあります。
特に四川料理においては、その“辛さ”や“痺れ”といった独特の味付けが日本の料理にない刺激をもたらし、苦手意識を持つ人も多くいるようです。
「チャイニーズコタン 華鈴花(かりんか)」では、そんな四川料理を独自の解釈で食べやすく調理してくれます。
人気の「四川のコク旨熱々麻婆」(800円税込)はその名の通り、熱々グツグツの状態で提供されます。
表面には山椒が振りかけてあるのが見えますが、食べてみるとこれもその名の如くコクと旨みのバランスに油が控えめなこともあってか、それほどの辛さは感じさせません。
もし辛さや痺れが苦手で四川料理を敬遠しているなら、一度この店へ行ってみることをおすすめします。
・店名:チャイニーズコタン 華鈴花
・住所:札幌市中央区大通西19丁目 シャンポール第2 1F
・電話番号:011-615-6627
・営業時間:11:30〜15:00、17:30〜22:30
・定休日:火曜日
・アクセス:地下鉄東西線西18丁目駅 徒歩1分
・公式ホームページ
香香厨房 パセオ店
JR札幌駅直結の商業施設「パセオ」。その中にある飲食店は、電車の待ち時間などに便利な店ばかりです。
「香香厨房(しゃんしゃんちゅうぼう)パセオ店」は飲食店の少ない「パセオイースト」にあって貴重な中華料理店で、ランチ利用も居酒屋使いもできます。
おすすめの「四川麻婆豆腐」は、痺れが食欲を刺激する「四川山椒」、フルーティな「青山椒」、「唐辛子」は8種類を使い分け、10種類の香辛料と4種の香りを油で「自家製麻辣醬」というこだわりの素材で作り上げた自慢の一品。普通〜大辛(798円)、激辛(898円各税抜)と辛さも選べます。
その他、「からあげグランプリ」で金賞を受賞した「勇払産鶏の塩から揚げ」(4個458円〜)など、名物料理にはこと欠きません。
・店名:香香厨房 パセオ店
・住所:札幌市北区北6条西2丁目 パセオイースト1F
・電話番号:011-213-5571
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00(金曜日は〜24:00、祝日は〜22:00)
・定休日:無休
・アクセス:JR札幌駅直結 パセオイースト1F
・公式ホームページ
札幌で麻婆豆腐&中華グルメを楽しもう
札幌で「麻婆豆腐」がおすすめの店を厳選してご紹介しました。
料理を含めたそれぞれの店の特徴は異なりますが、全ての店に共通して言えることは「麻婆豆腐のおいしい店は他の料理もおいしい」ということです。
サツメシ記事ではより詳細なおすすめメニューなどもご紹介しているので、ぜひ参考にしていただき各店自慢の麻婆豆腐とともに、札幌の“中華グルメ”も楽しんでみてください。