琴似グルメを楽しもう!居酒屋からラーメン屋までおすすめ店9選!
琴似ってどんな街?
琴似(ことに)は札幌中心部から少し離れていますが、地下鉄の大通駅から琴似駅までは10分程度で、“隣町”ともいえるほどの距離感です。
マンションの建設も多く、通勤にも便利なベットタウンとして発展してきました。
新旧の飲食店も数多く軒を連ねることから、札幌ではすすきのに次ぐ「第2の繁華街」ともされています。
観光シーズンなどに札幌中心部のホテルが満室になってしまった場合、琴似なら比較的部屋を確保しやすいため、出張者や旅行の「第2宿泊候補地」としても使われます。
「第2の」という場所柄、庶民的な店やコスパの高い店が多いことも特徴です。
今回はそんな街、琴似でグルメを楽しむならおすすめ!という店をジャンルごとにご紹介します。
コスパはもちろん、味に定評のある店、さらに“他では食べられない”料理もある店などにポイントを置いてセレクトしました。
【居酒屋】ふる里 琴似本店
琴似で人気の居酒屋といえば「ふる里」、その名は地元では知らぬものなし!といえるほど。
その理由は、“市場から直仕入れの鮮魚がお手頃価格で食べられる”からです。
その秘密は、店主自ら毎朝市場に出向きその日最高と思う魚を仕入れていること(まさに“目利きのいる居酒屋”)。
さらに専門の加工工場を持っており、仕入れた魚はすぐに仕込みを施され毎日新鮮な食材が短時間で店に運ばれること(公式HPより)。なるほど、人気の理由が納得できます。
刺身は「本日のおすすめ」として産地も併記されメニューに並びます。
一品500〜800円くらいが中心で決して安さを前面に出してはいませんが、食べてみればそのコスパの高さに気づくでしょう。
その他、地元グルメの「イモもち」や「ザンギ」、イカの「ゴロルイベ」に「ラーメンサラダ」など北海道を味わえるメニューも一通りそろう、この“総合力”もここ「ふる里」の魅力です。
なお琴似本店は2020年春に建物の建て替え工事のため一時閉店していましたが、移転という形で同年12月に再開となりました(札幌市内には当店のほか「札幌総本店」「南3条店」もあります)。
・店名:居酒屋ふる里 琴似本店
・住所:札幌市西区琴似1条1丁目7-23
・電話番号:011-596-0422
・営業時間:16:30〜23:00
・定休日:日曜日
・アクセス:JR琴似駅 徒歩1分、地下鉄東西線琴似駅 徒歩7分
【おでん】静岡おでん 富士呑見屋
琴似でちょっと珍しい「静岡料理」を楽しめる店をご紹介しましょう。
店の名は「静岡おでん 富士呑見屋(ふじのみや)」といいます。
その名のとおり静岡のご当地グルメ「静岡おでん」を札幌で食べさせてくれる貴重な一軒です。
静岡おでんとは「静岡おでんの会」による“5ヶ条”では、
1. 黒はんぺんが入っていること
2. 黒いスープ
3. 串に刺してある
4. 青海苔・だし粉をかける
5. 駄菓子屋にもある」
と規定されています。
特に「黒はんぺん」は色の濃いスープとマッチする、まさに“静岡おでんを象徴”する種です。
富士呑屋ではその他、これも“B級グルメ”で全国的に有名な「富士宮焼きそば」に「みしまコロッケ」「浜松餃子」、そして静岡の名産である希少な「生しらす」「桜エビの刺身」(ともに限定10食)なども味わえます。
銘酒どころでもある静岡の日本酒も各種そろっており、まさに“静岡グルメ”オンパレードの店です。
・店名:静岡おでん 富士呑見屋
・住所:札幌市西区二十四軒3条5丁目8-25
・電話番号:011-213-7780
・営業時間:15:00〜23:00
・定休日:月曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅 5番出口 徒歩4分
【和食】御料理 はせ川
琴似のおすすめ3軒目はコスパや豊富なメニューなどではなく、“料理の腕で勝負”という店です。
その名は「御料理 はせ川」。
旧店名は「焼もの はせ川」で、あのミシュランガイドに掲載されたほどの名店です。
立地の関係で調理設備が変わったため(マンション等に隣接し炭火が使えない等)店名は変更しましたが、メニューは同じく「焼き物」「煮物」「揚げ物」など店主自慢の和食中心となっています(「おでん」は無くなりました)。
もちろん「刺身」(1,480円〜)は変わらずのクオリティです。
そして人気の「たこやわらか煮」(700円)はそのとおり“柔らかい”食感ながら、噛むほどに味の出る丁寧な作りにその技を感じます。
日本酒も銘酒を厳選しており、グラス・小瓶・四合瓶と用意されているので、その日の気分やメンバーに合わせることができます。
琴似で賑やかな居酒屋ではなく、落ち着いた雰囲気でじっくりお酒と料理を楽しみたいなら、ここ「御料理 はせ川」は間違いなくおすすめの一軒といえるでしょう(ジャンル分けもあえて「和食」としました)。
・店名:御料理 はせ川
・住所:札幌市西区琴似1条1丁目3-8
・電話番号:011-615-5678
・営業時間:17:30〜23:30
・定休日:日曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅5番出口 徒歩5分、JR琴似駅 徒歩5分
【寿司】すし処しあわせ
琴似に「寿司屋」はあまり多くありませんが、中には“知る人ぞ知る”といえる店もあります。
「すし処しあわせ」はその代表的な一軒です。
地下鉄琴似駅近くの住宅地にあってひっそりとした店構えですが、店内はオシャレな楕円形のカウンター(テーブルは1卓)があり、気軽に食事ができる明るい雰囲気が広がっています。
メニューは3つのコース(「うめ」3,000円(税抜)、「ゆり」3,500円、「らん」4,000円)を中心にお好み握り、そして一品料理という構成です。
特上ランクの「らん」は当日最高の寿司タネにウニ・イクラの軍艦という11貫に、お通しと“焼きたて”の玉子焼きも加わるので、かなりの高コスパといえるでしょう。
これだけのクオリティの寿司だと、メニューは「おまかせ」のみで「いらないおつまみをいろいろ出されて軽く1万円超え」なんて高級店が一般的かもしれません。
しかしこの店ではコースでも余計なものは付けずに値段も抑えています。
「寿司」メインでもよし、コースに「お好みを追加」するもよし、おつまみが欲しければ「一品料理」を組み合わせるのもよいでしょう。
その日の気分や予算によって自分で選べる。これが「すし処しあわせ」をおすすめする理由です。
・店名:すし処しあわせ
・住所:札幌市西区琴似1条4丁目1-2 丹羽ビル1F
・電話番号:011-614-4666
・営業時間:12:00〜14:30、17:00〜22:00
・定休日:木曜日・第3水曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅5番出口 徒歩1分
【蕎麦】香凛
琴似で“銘酒揃えの蕎麦屋”ということなら「想咲そば処 香凛(かりん)」は外せません。
店に入ってみれば、壁一面に日本酒のラベルがびっしりと貼られおり、「おいしいお酒が飲めるぞ」という気分にさせてくれます。
この店では日々何本もの一升瓶が空になり、それに合わせてお酒を補充(仕入れ)するという“半日替わり”のため、日本酒メニューは常に手書きという状態です。
常連客は華やかさや飲みやすさより“渋い・旨み”のあるお酒を好む傾向(ご主人も同様)で、特に愛知の「米宗」や京都の「玉川」、広島の「酔心」などはグランドメニューにできるほどの人気になっています。
酒肴もそんなお酒によく合うものを用意しています。
蕎麦屋ならではの「かえし」を使った「親鶏のかえし醤油煮」や「クリームチーズのかえし漬」などはまさにその代表メニューでしょう。
ランチタイムには「蕎麦とミニ丼のセット」が800円(税込)があります。ボリューム十分、満足のコスパといえるセットです。
もちろん“昼飲み”も歓迎なので、昼でも「利き酒セット」(3種類飲み比べ900円)などで銘酒を味わうことができます。
・店名:想咲そば処 香凛
・住所:札幌市西区琴似1条6丁目2-24 ハイムリバーフィールド1F
・電話番号:090-7640-1278
・営業時間:11:00〜14:00、17:00〜21:00
・定休日:日曜日(月曜祝日の場合営業・月曜休)
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅 5番出口 徒歩3分
【焼肉(ホルモン)】 炭や 札幌琴似本店
旭川発祥のご当地名物「塩ホルモン」が琴似で食べられます。
その場所はJR琴似駅近く、店の名は「炭や 札幌琴似本店」です。
「塩ホルモン」とは、塩ベースの調味液で味付けされた豚の内臓のことで、これを焼いて(七輪に炭火が一般的)食べる料理の名称でもあります。
この店の特徴は何といっても“コスパの高さ”。高品質なホルモンを格安で提供していること。
例えば人気の「塩ホルモン」。部位は豚のガツ(胃袋)ですが、一人前が300円(以下全て税抜)。
最も高い「上ホルモン(直腸)」や「トントロ※(ホホ肉)」でも420円です。
その他、「サガリ(横隔膜)」や「スライスナンコツ」なども人気の部位になっています。
北海道らしい「生ラム」や「(牛)リブカルビ」などもあるので、ホルモンが苦手な方でもジンギスカンや焼肉の店として楽しめるでしょう。
(※)トントロ(豚トロ)ブームの発祥はまさにこの「炭や」(旭川の本店)であるとされています。
・店名:炭や 札幌琴似本店
・住所:札幌市西区琴似1条1丁目7-6
・電話番号:011-644-3180
・営業時間:17:00〜23:30(日曜日16:00〜22:30)
・定休日:不定休
・アクセス:JR琴似駅 徒歩1分、地下鉄東西線琴似駅 徒歩7分
【カレー】モハンディッシュ 琴似店
スープカレーの街札幌で、本格的インド料理で人気の店が「モハンディッシュ」です。
看板に「本格的インドカレーの店」とあるように、スープカレーとはひと味違ったカレーやインドの各種料理を楽しめます。
カレーは定番のチキンにラム、ベジタブルやシーフードがあって、それぞれにキーマなどのバリエーションが用意されます。
この店の自慢が「ナン」。
ボリュームたっぷりのナンがいろいろ用意されており、食べ応えも十分です。
プレーンのほか、ガーリック、アーモンド、フルーツミックス、タマネギ、ジャガイモというラインアップ。さらにチーズナンやキーマナンなどもあり、飽きることなく楽しめるでしょう。
これらをカレーに合わせながら、“おつまみ”的に味わってみませんか?
そのほかにも「タンドリーチキン」や「サモサ」「パパラ」などお酒によく合う料理がたくさんあります。
お酒もインドビールをはじめ各種そろっているので、ここ「モハンディッシュ」は琴似で“居酒屋使いもできるカレー店”としておすすめしたい一軒です。
・店名:モハンディッシュ 琴似店
・住所:札幌市西区琴似1条5丁目4-17 ロイヤルホープビル1F
・電話番号:011-213-7778
・営業時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00
・定休日:無休
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅1番出口 徒歩1分
【ラーメン】ななし
北海道では札幌の味噌、函館の塩とともに3大ラーメンとされる旭川の「醤油(正油)」。
これを札幌で味わうならここ!と必ずその名が上がるほどの有名店が「ななし」です。
旭川ラーメンは豚骨に魚介のダシをブレンドした「ダブルスープ」が特徴で、味のベースには「醤油」が多く使われます。
その歴史は札幌の「味噌」よりも古く、戦後ほどなくその原型が誕生したとされています。
「ななし」の「正油ラーメン」(700円税込)は醤油味のダブルスープという典型的な旭川の味ながら、旨みが際立っており深いコクも感じさせます。
その秘密はショップカードに書かれている「とんこつにトリガラ、野菜に秘伝の隠し味」にあるようです。
そしてこのスープには旭川の元祖であり定番の「加藤ラーメン」製低加水麺、これがよく絡みます。
旭川の伝統を継承し、札幌琴似の地でさらに発展させた「ななし」のラーメン。
現地まで行かずして本場の味を楽しめるなら、琴似まで少し足を伸ばしても決して損はしないはずです。
・店名:旭川ラーメン ななし
・住所:札幌市西区琴似1条1丁目6-16
・電話番号:011-611-8336
・営業時間:11:30〜15:00、17:00〜21:00
・定休日:水曜日(祝日営業翌木曜休)
・アクセス:JR琴似駅 徒歩1分、地下鉄東西線琴似駅 徒歩7分
【うどん】手打ちうどん寺屋
札幌でうどん、それも「讃岐うどん」の専門店は探すに困るほど少ないのが実情です。
しかしそんな中で孤軍奮闘し、今や “札幌ナンバーワン” の評価を得ていると言っても過言でない店が「手打ちうどん寺屋」。
最寄りの駅、地下鉄「琴似」駅からでも15分ほど歩く決してアクセスの良いとはいえない場所ながら、連日行列ができています。
この店のうどんは「讃岐うどん」。そのコシの強さが魅力です。
さらに、北海道産真昆布に瀬戸内の煮干しなどを使った出汁つゆがその味わいを深めます。
おすすめは「かしわ天ぶっかけ」(1,020円税込)。
冷たいうどんに出汁つゆを“ぶっかけ”て味わいます。うどんの良さを感じられる代表的な食べ方です。具の「かしわ天」は揚げたてでサクサクの衣と柔らかな鶏肉の対比が見事です。
札幌で本格的な「讃岐うどん」が食べたいなら、ぜひ訪れるべき店といえるでしょう。
・店名:手打ちうどん寺屋
・住所:札幌市西区山の手3条6丁目1-10
・電話番号:011-622-4828
・営業時間:11:00〜14:30、18:00~21:00(土・日・祝日は11:00〜17:00)
・定休日:月曜日(祝日の場合翌火曜日)・第3火曜日
・アクセス:地下鉄東西線琴似駅 徒歩15分
琴似でコスパ最高のグルメを楽しもう!
琴似でグルメを楽しめるおすすめ店をを厳選、ご紹介しました。
札幌中心部のすすきのや大通り地区とは異なり、琴似には「庶民的」で「コスパ」の高い料理を味わえる店が数多くあります。
もし「第2の宿泊地」として琴似に泊まったなら、今回ご紹介した店を覗いてみてください。
きっと札幌「第2の繁華街」らしいコスパ最高のグルメに出会えることでしょう。